お世話になっているオープンソースソフトウェアの備忘録的ブログ

いつもお世話になっているオープンソースソフトウエアの備忘録です。ご利用に際しましては「このブログについて」をご覧くださいませ。

Inkscapeで部品を作る ー「Inkscape」と「GIMP」で万年カレンダーを作る(その2)

まずInkscape万年カレンダーの部品を作っていきます。
具体的には、全体のベースや数字、曜日、ワンポイントのアイコン、等々です。
なお、画像は例によって「ぱくたそ」様の写真をお借りしております。いつもお世話になります。
www.pakutaso.com

1.ベースとなる画面を作る

Inkscapeで画像や数字の入る部分を大まかに配置します。
数字(日にち)の入る部分の矩形は、後の配置の目安にしますので、サイズをスクショ等で記録しておきます。単位はピクセルにします。(四角の一番右のプルダウンメニューで変更可能)
この矩形はサイズを図るためのものですので、終わったら非表示にしておきます。(再試行するかもしれないので削除しない方がよろしいかと)

2.日付の枠を作る

上のサイズを元に、7曜日×6週間の枠線を作ります。
数字(日にち)の入る部分の矩形は「幅700px、高さ460px」でしたので、枠線の幅は700/7=100、高さは460/6=76.7とします。位置は上の矩形に合わせます。ついでにメモ欄的な横線を3本追加しグループ化しています。もちろん横線は任意ですが、矩形だけでもグループ化しておいた方が後々作業しやすいかと思います。

なお、今回はInkscapeの設定は、用紙サイズA4、DPIはデフォルトの96で行っています。使用するプリンタによるかと思いますが、印刷してみてジャギーが気になる様だったら、用紙サイズを大きくして(A3とか)、印刷する際に縮小した方が綺麗になると思います。用紙サイズを変更した場合は、上の数字は当然変わります。

グループ化した矩形(「レイヤーとオブジェクト」のg3)を選択し、6行7列のタイルクローンを作ります。タイルクローンの作り方は以下の記事をご参照ください。
wata-ire-hanten-17.hatenablog.com


「レイヤーとオブジェクト」で見ると、use1からuse42まで、42個のクローンができています。「日付の枠は不要だ!」など、いろいろ変更したい場合は、オリジナル(「レイヤーとオブジェクト」のg3)を変更すれば自動的に42個とも変更されます。便利ですね!
なお、前回はオリジナルは離れたところに置きましたが、今回は再試行を考えて元の場所に置いてありますので、この部分(左上の枠)だけクローンとオリジナルが二重になって色が濃くなっています。このため、画像ファイルを作る際にはクローンを不可視にします。(useの一番小さい番号になると思います)

3.その他の必要な部品を作る

数字、曜日、ワンポイントのアイコンなどを作ります。これらの部品は配置される際に自動で拡大縮小されますので、そんなに大きさを気にする必要は有りませんが、あまりバラバラだと太さ等が不ぞろいになってしまうので、ある程度はそろえておいた方が良いかと思います。

数字、曜日の書き方につきましては、こちらの記事を参照ください。
wata-ire-hanten-17.hatenablog.com

ワンポイントのアイコンは、こちらの記事を参照ください。 wata-ire-hanten-17.hatenablog.com

4.部品を画像ファイルとして出力する

「ファイルーエクスポート」で各部品をpngの画像ファイルとして出力します。
背景は「ページ」を選択すると用紙サイズで出力できます。
数字、漢字、アイコン等は「選択範囲」で選択し出力します。

部品の名前は、数字は「d+数字.png」(d00.pngとか)、曜日は月曜日をゼロ、日曜日を6として「wd+曜日.png」(wd00.pngとか)とします。この二つは固定です。
その他は任意ですが、上の画面(=次章のサンプル)と同じ名前にしていただくとコードを変更する必要がありませんので便利です。

参考までに活字を切り出す場合について。
活字ごとに選択範囲にすると配置後の空間が多少不自然になってしまいます。なので、活字で文字や数字を書いた後に、矩形で切り出した方が良いかと思います。(矩形で切り出す方法は、こちらの記事の5章をご参照ください。「Inkscapeのクリップグループの凄さに感動したのでご紹介 - お世話になっているオープンソースソフトウェアの備忘録的ブログ」)
こうする事により数字の周りに任意のスペースを付けることができます。この辺はお好みで。
サンプルはフォント「Linux Libertine」を使った例です。

5.画像ファイルサンプル

画像ファイルとファイル名(画像の下)です。
自慢ではありませんが「ぶちゃいく(不細工)」ですので、参考程度にご覧ください。
なお右クリックの「名前を付けて保存」で保存していただくと、次回以降の作例の部品としても使えます。(一括ダウンロードできるようにしておけば良いのですが・・・良い方法が無くて・・・)

calender01
d00.png
d01.png
d02.png
d03.png
d04.png

d05.png
d06.png
d07.png
d08.png
d09.png
wd00.png
wd01.png
wd02.png
wd03.png
wd04.png
wd05.png
wd06.png
nen01.png
tuki01.png
gantan.png
tan.png
tan_b01.png
hana01,png

次回はPython-Fuを使っていきます。