お世話になっているオープンソースソフトウェアの備忘録的ブログ

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Inkscape:独自パターンを削除する方法(超簡単だけど要注意)

前の記事(Inkscape:独自パターンでのパターンフィルが簡単すぎて感動したのでご紹介 - お世話になっているオープンソースソフトウェアの備忘録的ブログ )の続きです。 独自パターンでパターンフィルを行う際に、間違えて白いグレイを作ってしまいました。
これを削除する方法を探したところ、このような書き込みを見つけました。

how to erase a pattern I've set?

ただ、ちょっと古いバージョンの記事なので、最新バージョン(Ver1.3)で確認した結果です。(なんか前回と同じパターン・・・)
なお、XMLエディタで削除する方法も有りますので、併せてご紹介いたします。
ただし、どちらの方法も注意があります。

1.「ドキュメントを整理」を使用し未使用のパターンを削除する

サンプルとして、パスを使った三角形、丸、六角形のオブジェクトを作成、パターンにしました。(パターンの作成方法については前の記事(Inkscape:独自パターンでのパターンフィルが簡単すぎて感動したのでご紹介 - お世話になっているオープンソースソフトウェアの備忘録的ブログ をご覧ください)

なお、三角形のみパターンからオブジェクトに戻しています。(path23と言うやつ)

この状態で、「ファイルードキュメントを整理」を実行します。

パターンフィルの中から三角形のみ消えています。
六角形はパターンからオブジェクトに戻していないので、使用中と判断されました。

1-1.「ドキュメントを整理」を使った場合の利点・欠点

「ファイルードキュメントを整理」のポップアップにも記載がありますが、未使用の定義が全部削除されるので、他に消したくない定義があると使えません。
また未使用のパターンは全て削除されますので、後で使おうと思っていたパターンが未使用状態だった場合に削除される悲劇も起こります(経験者談)。
利点としては、使用中のパターンはキッチリ残してくれますので、「不要と思っていたパターン、実は思わぬところで使っていた・・・(泣)」と言う悲劇は避けることはできます。

2.XMLエディタで削除する

オブジェクトを何も選択していない状態でXMLエディタを開き、<defs id="defs1">を開きます。
<pattern id = ナントカカントカ>」の中から、削除したいパターンを探します。今回はパターンに名前を付けてありますので、それで判断します(inkscape:label=と言うやつ)。
パターンの名前を付ける方法は、前回の記事( Inkscape:独自パターンを保存する方法(超簡単) - お世話になっているオープンソースソフトウェアの備忘録的ブログ)を参照ください。

目的のパターンを選択し、「ノードを削除」を実行すると削除できます。
今回は試しに、使用中のパターン「maru」を削除します。
はい、見事に削除されました。丸オブジェクトも「パターンからオブジェクトに」を実行してなかったので、一緒に消えています。

2-1.「XMLエディタで削除」を使った場合の利点・欠点

未使用パターンの中で不要なものだけを選択して削除することができます。ただし使用中のパターンでも容赦なく削除されるので、本当に未使用かどうか自分で確認する必要があります。

以上です。